河口湖からほど近い場所に位置する忍野八海。この忍野八海という名前は富士山噴火の後、雪解け水が溶岩を抜け何十年もの歳月をかけてろ過され、湧水となってできた8つの湧水池の総称です。富士山の構成資産の一部として、富士山とともに世界文化遺産に登録されており日本名水百選にも選ばれています。池の底まで見えるほどの透明度を誇る湧水池は、8つそれぞれの池がパワースポットともなっています。今回part1では、忍野八海の基礎の基礎、8つの湧水池をご紹介。Part2では忍野八海巡りを更に楽しむグルメ、食べ歩きスポットをご紹介します!
フォトジェニックな場所が多々あるので、スマホやカメラはお忘れなく!
特になし
特になし
忍野八海に到着したら、まずは「忍野村観光案内所」へと向かいましょう。そこでもらえる忍野八海マップをゲットしたら、いよいよ忍野八海巡り、スタートです!
①出口池
中心地から徒歩約12分、中心地から唯一離れた場所にあるのが一番霊場の出口池です。出口池は忍野八海の中で最も大きな湧水池。透明度抜群の池をのぞくと、ニジマスやイワナが泳いでいる姿を見ることができますよ。
②釜池
続いて、さかな屋「丸天」の裏手にある二番霊場お釜池へ。お釜池の由来は、釜中に熱湯が沸騰するように水が湧く形状をしていたことからつけられたのだとか。忍野八海の中では一番小さな湧水池ですが、深さが4mもある故、水の色がとても美しいコバルトブルーに見えるのが特徴です。一番青く見える時間帯は早朝なんだとか。
③底抜池
三番霊場底抜池は、中心地にある「榛の木林資料館」の敷地内にあります。奥まった場所にあり、とちの木などの木々に囲まれひっそりと佇む静かな湧水池です。「底抜池で洗い物をしている時に、洗い物を手から離してしまうと渦に巻き込まれて消えてしまい、しばらくすると二番霊場のお釜池から浮かび上がる」という不思議な言い伝えもあるそうです。
④銚子池
資料館を出た裏手にあるのが、四番霊場の銚子池。池の底から水が湧き出る様子が見られるのは忍野八海の中で銚子池だけ! また銚子池は、「その昔、花嫁がお銚子を持ったまま身投げをした」という伝説が転じ、現在は縁結びを願い多くの方が訪れるパワースポットとなっています。
⑤湧池
忍野八海の中心地にある五番霊場湧池は、忍野八海を代表する人気の高い池です。湧水量は忍野八海の中でナンバーワン! 深さもあるので、お釜池同様コバルトブルーの色味が美しい池です。必見なのが、湧池に住む金色の魚と青い魚。魚がゆったりと泳ぐ様子は実に神秘的です。ぜひ探してみてくださいね。
⑥濁池
六番霊場の濁池は、湧池からとても近く徒歩1分程度で到着します。中池から地下水が流入していて、名前とは打って変わって、濁りのない透明度抜群の湧水池です。なぜ濁池というのかと言うと、「かつて行者の“水を一杯飲ませてほしい”という願いを地主が断ったところ、急に水が濁った」という言い伝えから来ているのだとか。
⑦鏡池
湧池から浅間神社へ少し歩いた場所にある七番霊場の鏡池。富士山が鏡のように映るため、鏡池と呼ばれているそうです。天気のよい日はキレイに「逆さ富士」を見ることができますよ。そして鏡池には、「人々の行いの善悪を見分けることができる」という言い伝えがあります。その為、集落で争いごとがあった際は当事者同士が鏡池で身を清めると解決すると信じられてきました。
⑧菖蒲池
忍野八海最後の池となる八番霊場は菖蒲池。名前の通りアヤメ科のショウブやサトイモ科のショウブが自生しています。ショウブの見頃は5月頃。この池にも「病を患った夫の体に、妻が菖蒲池に自生しているショウブの葉を巻いたところ、みるみるうちに病が治った」という言い伝えが残っています。