チェックイン前やお風呂上りなど、空いた時間にご利用いただけます。
まるで秘密の隠れ家のような大人も子どももワクワクする空間でお好きな漫画が読み放題♪
旅先の宿に置いてあった漫画を何気なく手に取り、
時間も気にせず夢中になって読みふける自分に気づく…。
もちろん、そんなきっかけも「漫旅」の入り口。
漫旅
それは、単なる「旅行」ではなく、
漫画作品や漫画的な世界観を核とした「旅」。
その世界観に没入する時間を体験する「旅」。
また、旅行が移動や観光といった明確な目的を設定するのに対し、
「漫旅」とは漫画の世界を通して新たな体験や発見、新たな喜び、
新たな自分探しのための「旅」。
漫画の物語や世界観を追体験、あるいは旅を通して自分だけの物語を紡ぐという要素を重視します。
漫画の世界に入り込んだような感覚や、キャラクターとの一体感を味わえる体験を提供します。
旅先での新たな発見や、それをきっかけとしたインスピレーションから、自分自身のクリエイティブな一面を引き出すことを促します。
ホテル湖龍では、これらを「漫旅」の定義としています。
ただ…
あれこれ難しいことを考えず、日常を離れ、温泉地や自然の中で、
心ゆくまで漫画を読む贅沢な時間そのものを楽しむ…。
温泉旅館で湯上がりにゆっくりと漫画を読みふけることで、
心身ともにリフレッシュし、日常では味わえない安らぎと癒しを得る…。
ホテル湖龍の漫画カフェ【りゅうのす】では、
最新の漫画はもちろん、子どもの頃に心躍らせた昔懐かしい名作や
元漫画家という異色の経歴をもつ弊社代表が厳選した
マニアックな作品・お宝アイテムまで、
普段なかなか手に取ることのできない多種多様な漫画と出会うことができます。
新たな作品との出会いが、きっと旅の記憶をより豊かなものにします。
これこそが「非日常体験」としての「漫旅」の原点。
ホテル湖龍では、漫画と向き合うための「漫旅」プランもご用意しております。
さあ、あなたの「漫旅」のトビラを開きましょう。

春休み。
普段は忙しい私たち夫婦と、遠方に住む両親、そして元気いっぱいの子供たち。
みんなで一緒にどこかに行こうか、と話が出た時、小学3年生のミオが目を輝かせて言った。
「ホテル湖龍に行きたい!漫画がいっぱいあるんだって!」
最初は「ホテルで漫画?」と首をかしげていた両親も、私が「昔懐かしいレトロな雰囲気も楽しめるらしいよ」とつけ加えると、「それなら、おじいちゃんも昔の漫画、読んでみたいな」と乗り気になってくれた。
こうして、三世代6人の「ファミリー漫旅」が決定した。
それぞれが、それぞれの期待と少しの不安(?)を胸に、ホテル湖龍へと向かった。
おじいちゃんは懐かしい漫画、おばあちゃんは静かな温泉、パパとママは久しぶりの家族旅行でのんびり、ミオと弟のユウキはたくさんの漫画と楽しい仕掛けに胸を躍らせていた。
ホテル湖龍に到着し、まず目に入ってきたのは、駐車場からも一目でわかる漫画コーナーの陳列棚。
どこかの本屋かと見間違えるような空間に、ミオとユウキはさっそく大はしゃぎ。
大きな棚には数千冊はあるだろう漫画がずらりと並んでいた。
チェックインを済ませる間も
「ミオ!ぼくの好きな漫画があるよ!」ユウキが叫ぶと、
ミオも「私、魔法少女の漫画がいい!」と興奮気味だ。
その姿におじいちゃんもおばあちゃんも、声を上げて笑っている。
さらには、エントランスロビーで開催されいる駄菓子バイキングでは、大人も子どもも関係なく、駄菓子詰め放題サービスが楽しめ、これにはおじいちゃんおばあちゃんも童心に帰ったように目を輝かせている。
まだ部屋に向かう前だというのに、子どもたちはすでにそれぞれ袋に詰めた駄菓子と好きな漫画を数冊ずつ手に、漫画コーナーへ消えていった。
どうやら、部屋には行かずに漫画コーナーで読み始めるようだ。
チェックイン後から夕食までの時間は、それぞれの「好き」を自由に楽しむ時間。
漫画コーナーのソファでは、ミオとユウキが新しい漫画に夢中になり、おじいちゃんとおばあちゃんも富士山の写真集や懐かしの名作漫画をめくり、パパと私は、久々に手にした漫画を読みふけりながら、学生時代に戻ったような笑顔だった。
ホテルに着いてまだ数時間なのに、バラバラだったはずの期待が、一つの空間で温かい空気を作り出していた。
夕食は、広々としたレストランでのビュッフェ。
嬉しいことにソフトドリンクだけでなく、ビールやワイン、ハイボールに日本酒などアルコール類も飲み放題。
テーブルには、昭和の喫茶店を思わせるケチャップの香りいっぱいの太麺のナポリタンや、祖父母も食べやすい和食も並ぶ。
「おじいちゃん、このスパゲッティ食べた?」
ミオが、皿に大森によそったナポリタンを指差しながら尋ねる。
おじいちゃんは少し考えて、「ああ、懐かしいなあ…」と、昔おばあちゃんと行った喫茶店での思い出を話し始める。
その話に、ミオとユウキは目を輝かせ、パパとママも初めて聞くおじいちゃんとおばあちゃんもの意外な話に驚いた。
食卓には、この旅行をきっかけにした世代を超えた会話が弾んだ。
食後は、ホテルで貸し出している昔ながらのおもちゃに興じた。
けん玉やお手玉、めんこといった昔ながらの遊び、子供たちは目を丸くし、おじいちゃんは「昔はこれで遊んだものだ」と得意げに披露。
家族みんなで一喜一憂し、新たな笑顔が生まれた。
その後も家族みんなでボードゲーム。
パパとママが子供の頃に遊んだゲームを、今度はミオとユウキに教えている。
読みかけの漫画を枕元に置いて眠りにつく子供たちの寝顔は、満ち足りた笑顔だった。
翌朝、朝食はビュッフェで、地元の食材を使った料理が並ぶ。
それぞれが好きなものを選び、また漫画の話や昨日のゲームの思い出に花を咲かせた。
チェックアウト前には、ロビーの特設フォトスポットへ。
用意された昭和レトロな衣装を身につけ、家族みんなで記念撮影。
最初は照れていたパパも、おばあちゃんのキュートなポーズに大笑いし、最高の笑顔が残った。
ホテル湖龍を後にする車の中、祖父母は「また来たいね」と繰り返し、ミオとユウキは「あの漫画の続き、早く読みたい!」と、次の「漫旅」を心待ちにしているようだった。
パパとママは、ふと後部座席にいる家族を見つめた。
それぞれ異なる世代が、同じ時間を同じ場所で過ごし、漫画や遊びをきっかけに、こんなにも多くの笑顔と会話が生まれた。
それは、スマホやテレビでは決して得られない、温かく、確かな家族の絆だった。
「ホテル湖龍の『漫旅』は、単に漫画を読むだけじゃないんだね」
パパが呟くと、ママも頷いた。
「うん。家族みんなで、それぞれの『好き』を持ち寄って、新しい楽しい思い出を作る場所だったね。」
日常に戻っても、家族の会話には「あの漫画の続き」「あの時のゲーム」「おじいちゃんの昔話」がたびたび登場するだろう。
ホテル湖龍での「ファミリー漫旅」は、家族一人ひとりの心に深く刻まれ、温かい記憶として、これからも家族の絆を育んでいくことだろう。

いつもと同じ満員電車に揺られ、スマホの通知が鳴りやまない日々。
仕事の〆切、人間関係のわずらわしさ、SNSの情報過多。
ふと気づけば、心は疲弊し、本当の「自分」がどこかへ置き去りにされているような感覚に陥っていた。
「そうだ…、自分と向き合いに、少し遠くへ行こう。」
衝動的にスマホで検索したキーワードは、「静寂」「没入」「漫画」。
たどり着いたのは、湖畔に佇む一軒のレトロなホテル、「ホテル湖龍」。
そこで見つけたのが、この「孤読の漫旅プラン」だった。
心惹かれた「孤読」という言葉。
それは、求めていた「ただ一人、自分だけの時間」を意味すると直感した。
ホテル湖龍に到着すると、日々の喧騒から切り離されたかのような静寂が私を包み込む。
温かくも控えめなフロントの対応に、すでに心が安らぐ。
案内された部屋のドアを開けると、そこには、まるで隠れ家のような空間があった。
部屋には余計なものがない。
その代わり、湖を一望できる窓際には、座り心地のよさそうなアームチェア。
スマホの充電器やデジタルデバイスは、すぐに部屋のセキュリティーボックスにしまい込んだ。
視界には、ただ穏やかな湖面が広がるだけ。
外界との繋がりは、今、この瞬間、完全に遮断された。
深呼吸を一つ。ここが、私だけの聖域だ。
今回のお目当ては決まっていた。
読みたかったけれど忙しくて読めていなかった「あの漫画」。
数年前に途中まで読んだきり、結末を知らないままに放置していた作品。
館内の漫画カフェの棚には、びっしりと漫画が並べられていた。
「あった…!」 久しぶりに高揚感にかられる自分に気づく。
部屋に戻りアームチェアに深く身を沈め、静かな湖面を横目に眺めながら、物語の世界へと深く没入していく。
ページをめくる指が、震えた。
キャラクターたちの感情、緻密なストーリー展開、描き込まれた背景。
日常の制約から解放された今、私は時間の概念すら忘れ、ひたすらページを追った。
好きな漫画を読みながら、ゆっくりとした時間を堪能する。
ここでの私は、「読書をする私」以外の何者でもなかった。
夜は更け、窓の外は満点の星空。物語のクライマックスに差し掛かると、胸が高鳴り、涙が溢れた。
こんなにも深く、一つの作品に心ゆくまで浸ったのは、一体いつぶりだろう。
翌朝、目覚めると、頭の中は驚くほどクリアになっていた。
疲弊していた心が、しっかりと充電されているのを感じる。
窓からの柔らかな光が、新しい一日の始まりを告げる。
昨日読み終えた漫画の余韻に浸りながら、コーヒーを一口。 ふと、心の中に明確な声が聞こえた。 「もっと、自分を大切にしよう。もっと、自分の時間を生きよう。」
この「孤読の漫旅プラン」は、単に漫画を読むだけの場所ではなかった。
それは、日常から離れ、五感を解放し、真正面から自分自身と向き合うための時間だった。
物語の世界に没頭することで、私の内側にある情熱や、本当に求めていたものに気づかされた。
チェックアウトの時、ホテルのスタッフが優しく微笑んでくれた。
多くを語らずとも、私の滞在が充実したものだったことを理解してくれているようだった。
ホテル湖龍を後にする私の足取りは、来た時よりもずっと軽やかだった。
頭の中には、物語の登場人物たちが生き生きと息づき、心には、深い安らぎと、未来への静かな希望が宿っていた。
日常はまた始まるだろう。
しかし、私は知っている。
あの聖域は、いつでも私を待っていてくれることを。
そして、自分だけの「孤読の漫旅」が、人生を豊かに彩る大切な時間であることを。

仕事のプロジェクトが大詰めで、心も体もクタクタだった彼と私。
数少ない休日は二人で過ごすものの、スマホに視線を落とす時間が増え、どこか心の距離を感じ始めていた。
「このままじゃ、私たちの『物語』が進まない気がする」
—そんな私の呟きに、彼がそっと見せてくれたのが、ホテル湖龍の「二人の漫旅プラン」だった。
河口湖畔に佇む少しレトロなホテル、露天風呂付きの部屋、そして、心を解き放つ漫画の数々。
何よりも「二人の漫旅」という言葉に、私たちは魅了された。
これは、きっと二人にとって、新しい扉を開く旅になる。
ホテル湖龍に到着すると、河口湖の雄大な景色が私たちを迎えてくれた。
案内されたのは、憧れの河口湖ビュー露天風呂付き客室。
ドアを開けた瞬間、「わぁ…!」と、思わず感嘆の声が漏れた。
広々とした和室の奥には、プライベートな露天風呂。
湯船からは、きらめく湖面と、その向こうにそびえる富士山が見える。
部屋の一角には、私たちのために用意された漫画のセレクション。
互いの好みを尊重する形で選ばれた、少年漫画と少女漫画が仲良く並んでいる。
「これ、私が貸してって言ってたやつだね!」
「うん、君が好きそうだから。」
—そんな何気ない会話が、自然と笑顔を引き出す。
まずは二人で露天風呂へ。
湯加減を確かめながら、ゆっくりと身体を沈める。
温かい湯が肌を包み込み、日頃の疲れが溶けていくようだった。
夕暮れ時、湯船から眺める夕陽に染まる河口湖の湖面は、息をのむほどの美しさ。
貸し切りだからこそ味わえる、贅沢な時間。
他愛もない話から、将来の夢まで、普段はなかなかできない深い会話が弾んだ。
風呂上がりの火照った体で、1階のビュッフェレストランへ。
レストランの広い空間には、山梨名物のほうとう麺をアレンジした「ほうとう麺の味噌クリーム仕立て」や、ブランド地鶏のグリルなど、彩り豊かな料理が並ぶ。
嬉しいことに、夕食時にはアルコールも含めたフリードリンクが付いている。
二人の好きなビールで乾杯し、美味しい料理と共に、互いの仕事の話や最近あった面白い出来事を語り合った。
食後、私たちはロビーへと向かった。
そこには、心をくすぐる誘惑が待っていた—懐かしの駄菓子バイキング!
カラフルな袋に詰められたお菓子たちを見て、二人とも童心に帰ったようにはしゃいでしまった。
「これ、昔よく食べたよね!」
「これめっちゃ好きだったやつだ!」
—そんな声が響き、笑いながら袋いっぱいに駄菓子を詰め、部屋へと戻った。
また露天風呂で温まったあとは、先ほどたくさん詰め込んだ駄菓子を広げ、ビール片手に漫画を読む。
彼が真剣な顔で少年漫画を読んでいる隣で、私は布団に寝ころびながら少女漫画の甘酸っぱい世界に浸る。
時々、お互いの漫画の面白さを熱弁したり、好きな駄菓子の話をしてじゃれ合ったり…
私たちは互いの声に耳を傾け、他では得ることが出来ないような二人だけの楽しい時間を共有した。
翌朝、河口湖の穏やかな水面を眺めながら、二人でゆっくりと朝食ビュッフェを楽しんだ。
普段は忙しさにかまけて、ゆっくり食事をすることもなかったけれど、この日は心ゆくまで、ただ「二人で食べる」ことに集中できた。
チェックアウトの時間まで、もう一度、部屋の露天風呂に入り、湖を眺める。
読み終えた漫画から得た感動、温泉での癒やし、駄菓子を巡る無邪気な笑顔、そして、何よりも深く温まった二人の心。
この旅は、単なる休暇ではなかった。それは、私たち二人の新しい章を彩る、忘れられない物語だった。
ホテル湖龍を後にする私たちの手には、ポケットには駄菓子の包みがいくつか。
そして、心の中には、お互いへの感謝と、これから始まる「二人の物語」への確かな期待が満ちていた。
「また来ようね」
「うん、次はあの漫画を読みたいね!」
—そんな会話をしながら、私たちは笑顔で車に乗り込んだ。